思い出をしまった場所

ハッピーエンドを思い描いています

お揃いのもの

わたしは好きな人とお揃いのものを持つのが好きだ。


結婚する前、夫と出掛けるようになって3回目。


夫とわたしの服装が(黒色のTシャツ、少しだけダメージの入ったデニムパンツ、黒色の靴)被ったことがあって、その時夫は

「今までお揃いとかやったことないのに!」

と言っていて、お揃いが嫌な人なのかなーと思っていた。


結婚してから、夫のものを買う時にはこっそりとわたしのものと(メーカーだけとか色だけとか形だけの)お揃いにしていた。


新婚旅行へ先日行ってきたのだけど、行くにあたって夫が鞄を買った。

わたしは事前に「この黒色の鞄でいくよ」と伝えていて、一緒に買いに行ったら夫も鞄を黒色にした。


旅行先でお互いのサンダルを買おうということになってお店に入って選んでるときに夫に「同じデザインのものがないからカラーだけでも一緒にしたいの」と伝えたら了承してくれた。


そして旅行先で見た長財布が忘れられなくて、夫も買うと言うのでカラー違いの同じ形のものにしようということになったんだけど、わたしが「やっぱりわたしも(夫と)同じカラーのものにしたい」と言ったら「一緒のにしようか」と快諾してくれた。


お揃いを持ったことのなかった夫が数ヶ月でここまで変わるのかと驚いているのだけど、冷静に考えると、とても優しい夫なので、わたしがしたいと思うことを優先させてくれてるんだろうなぁ。

嬉しいなぁ。


長財布が届くのが楽しみで同じ長財布を持てるのが嬉しい。

お揃いがとても嬉しい。

暖かくなる少し前に

結婚をした。


去年の暑くなる頃に出会った人と。


婚活をして、結婚する気のない人とダラダラと付き合うのはやめようようと決めた。


知り合ってすぐわたしは、結婚をしたいし、あと3ヶ月で入籍までいきたいという思いを伝えた。


夫は出会って1ヶ月で、わたしが来やすいだろうと部屋を借りた。

そして出会って2ヶ月で引っ越し、4ヶ月で「一緒に住もう」と言ってくれた。

出会って5ヶ月。

「母に結婚するって言ってきたから」と言われた。

プロポーズはされていない。

実は、「付き合おう」の言葉もなかった。


この関係は一体何なのか、ともやもやしながら過ごしたこともあったけれど、「母にー」と言われ、ホッとした。


慌ててわたしも両親に「結婚」をすることを伝えた。

父は「その人が良いと思ったなら反対しない」と優しく言ってくれた。


出会って6ヶ月、同棲を始めた。

そして、出会って7ヶ月で入籍をした。


トントンと話が進んで本当に色々な(我が家の)タイミングも良くて、3ヶ月での入籍にはならなかったけど、スピーディーなゴールインになった。


夫には感謝しかない。


行動力が半端なくて、こうと決めたら直ぐに動く。

口だけの人かと思ったら、有言実行。

出来ないことは簡単に口にしない。

人を悪く言わない。

愚痴も言わない。

疲れたとも言わない。


この人のこの行動はわたしの気持ちを楽にしてくれたし、安心させてくれた。


自分にあまり自信を持ってない夫だけど、とても頼りになる。


毎日何かしら笑い合っているわたし達は、とても似ていると思う。

だから本当に毎日が楽しい。


昨日見た映画で「正しさと正しさはぶつかり合うけれど、優しさと優しさは寄り添え合える」と言っていた。


わたし達も、優しさと優しさで寄り添っていきたいなと思った。

そして夫の笑顔をわたしが守っていきたい。





大晦日

どんなに足掻いても、今年も今日でおしまい。

1年を振り返って…ということは毎年しないので、今日も普段のように好きに過ごすとする。


来年からの自室のカレンダーが無いことに気がつく。

1月中に家移りするつもりなのですっかりと忘れていた。


お洋服とお気に入りの香水、あとは兎を連れて引っ越せばいいと軽く考えていたけど、たまに戻ってくる自分の部屋にカレンダーがないと、しっくりこない。


部屋にはこだわりのないわたしだけど、カレンダーはお気に入りを見つけてベッドの横に掛けると決めている。


移住先の部屋にはトヨペットでもらったカレンダーを掛けると言っていた。

それならやはり、たまにしか戻らないとしても「自分の部屋には自分で選んだお気に入りのカレンダーを」という気持ちになってしまう。


大晦日、きっとどこも人で溢れているんだろうな。なんて考えずにカレンダーを探しに行こう。





夕飯

食べ物の好き嫌いが多い人。


鶏肉

にんにく

魚介類

胡瓜

ブロッコリー

銀杏

椎茸

大葉

グリーンピース

生のトマト

牛乳

ヨーグルト

いちご

メロン

苦手なもの。


ハンバーグ

カレー

シチュー

コロッケ

ピザ

ナポリタン

ラーメン

お好み焼き

にんにく抜き餃子

水炊き

チャーハン

ピラフ

キャベツ

レタス

厚揚げ

お味噌汁

お豆腐

お麩

生姜

ビール

好きなもの。


好き嫌いが多いから作る前に「何食べたい?」と聞くと食べたいものを伝えてくれて、リクエストのものを作りながら帰りを待つ。


作ったものはいつも少しオーバー気味に

「美味しいー!」

と言ってくれる。

一緒に

「美味しいねー」

と言いながら食べる。

どうしても作り過ぎてしまうのだけど、全部食べてくれる。

1カ月足らずで太ってしまったらしい。


1人で食べる食事はスーパーで買ったサラダと少しのお惣菜。

写真を撮って送ってくれる。

その反動で、「美味しいご飯を作ってあげなきゃ」と思ってしまう。


冷蔵庫とオーブンレンジ。

ほとんどわたししか使わないのに、大きなものを買ってくれた。

悩みに悩んだ冷蔵庫は大活躍で、大好きなレタスやキャベツ、野菜たちをたくさんストックしている。

オーブンレンジは、オーブンの良さを知ってもらうためにシフォンケーキとピザを焼いた。ピザは生地から手ごねで作ったら気に入ってくれたみたいだった。


同じご飯を一緒に食べることって大切なんだと思う。


今更好き嫌いを無くそうなんて思わない。

好きなものを健康的に食べてもらえたら、それが一番いいのだと思う。


「明日は煮込みラーメンにしようか」

と提案したら

「明日楽しみー」

と嬉しそうにしてくれる。


「自炊上手になるかな」と話していたのは聞き間違いだったのかもと思い、少しほっこりとしてしまう。


今度は何を作ろうかな、と考えるのが楽しい。

こんなサラダは好きかな?とかこんな味付けは食べてくれるかな?とか。


今度のお休みには久しぶりに作り置きをしておこうかな。

1人の時もわたしの作ったものを食べてもらえるように。


楽しみの先に好きな人がいてくれること。

嬉しさしか無い。




深くて寒い

夏が終わって、日差しや通り抜ける風が心地よく感じる季節が終わり、

肌寒く心をざわつかせる深い秋がやって来た。

 

「もう少し此処に居てよ」

願っても叶えてはくれない。

 

好きな人の腕に抱かれて眠りたい。

肌寒さは、好きな人の体温を求めさせる。

ただ触れていたい。

脈の音と寝息と温もり。