思い出をしまった場所

ハッピーエンドを思い描いています

わたしのツインソウル

この世界にツインソウルというものが存在するとしたら、わたしにとっては、君だった。

 

わたしたちはよく似ていた。

話し方も笑い方も、物事の感じ方も。

 

その頃わたしはツインソウルというものを知らなかったので、いつも「わたしたちは前世で双子だったんだ」と思っていた。


同じタイミングで同じ言葉を発することがあるけれど、わたしたちにも頻繁にあることだった。わたしたちの場合は言葉というよりも文章だったのではじめの方は少し驚いたけれど、すぐに慣れてしまった。

お互いに急に「そういえば〇〇ってどうなったの?」とか同じタイミングで話してしまう。


恋愛している頃のわたしたちは、毎日デートしていた。

休みの日はもちろんのこと、仕事が終わってからも一緒にいた。

一緒にいることが当たり前だったし「会わない」という選択肢がなかった。

 

君はわたしにたくさんのサプライズをしてくれて、わたしはいつも笑顔だった。

そんなわたしの隣で君もいつも笑っていた。

 

ツインソウルは1度出会うと一生一緒にいられるのかと思ってしまうのだけど、そうでは無いのだそう。

必ず、離れてしまう。

でもまたいつかどこかで出会うのだそうだ。

だけどいつ出会えるかは分からない。

現世ではなく来世かもしれない。もしかしたらもっともっと先なのかもしれない。

 

と言うことは、わたしはこの人生ではもう君に会えない。


そうと分かったら、この人生、もうどうでもいいやと思ってしまう。

 

君のように、わたしにピッタリと合う人にはもう会えないのだから。


わたしたちは最後でこそ啀み合うことがあったけれど、それまでは喧嘩をしたことがなかった。

わたしがモヤモヤとする気持ちを伝えようものなら、君は言い返すことが出来ずにポロポロと涙を流した。そんな君を、わたしは「ごめんね、つらい思いをさせたね」と抱き締めた。

君のことが可愛くて可愛くて仕方なかったんだよ。

 

どんなことがあっても、わたしは君のことを嫌いにならない。忘れることもない。

今までもこれから先も、大切な人。

わたしが最期を迎えるその瞬間まで、大切な人だと君を思い出すのだろう。


この世界でわたしを見つけてくれて、一緒に過ごしてくれて、愛してくれてありがとう。


いつかの世界で出逢えたなら、きっとまた恋に落ちようね。