思い出をしまった場所

ハッピーエンドを思い描いています

優しい雲

今日、お昼の少し前。

空が青くて綺麗だなーって思って見上げたの。

そしたら、羽根を見た。

ふんわりと柔らかそうな。

綺麗だなーって、写真撮りたいなって思ったけど仕事中だったからやめた。

 

 

母の、わたしを呼ぶ声が震えていた。

義理の妹さんが亡くなったと震える声で伝えてくれた。

母が泣いていた。

ひと言ひと言を絞り出すように話す母の背中を摩った。

 

母は滅多に泣いたりしない。

(もしかしたら1人で泣いている時もあったのかも知れないけど。)

悲しみに泣く母を見たのは、祖父が亡くなった時以来で、15年も前のこと。


今日見上げた空はきっと「これからお迎えに行くよ」と教えてくれていたのかも。

羽根の持ち主が、痛みも苦しみも無い場所へ連れて行ってくれますように。