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思い出をしまった場所

ハッピーエンドを思い描いています

秋雨の音を聴きながら

冬の、雪の降りだす少し前の暗い空が苦手だ。

 

今年の秋は雨が続いて、このまま冬に突入してしまうんじゃないかなぁ、と憂鬱になってしまう。

 

わたしは1年の中で好きな季節は秋なのだけど、夏が終わってしまう寂しさでキュッと胸が苦しくなる。

そのキュッとした胸の苦しさが好きなのだ。

 

だけど暫くすると冬が来て暗い雲で空が覆われてしまうと憂鬱が溢れ出す。


青空が見えないことに不安を感じてしまう。

 

だけど雪は好きだったりする。 

雪の白さ(厳密に言うと白くないのかもしれないけれど)に安心する。

暗い空の下に雪が降るとほんのりと明るくなったような気がするから。

 

それに雪はご褒美のようにも感じる。

寒くて暗い冬に耐えているわたしへのご褒美。

暗い空を見上げて「雪が降りますように」ってお願いをする。

 

今年もまた9月が終わって10月が始まる。

終わればまた始まりが訪れる。

今日が終われば明日が始まる。

毎日はこうして繰り返していくけど、毎日はいつも新しく始まってるんだと思う。

 

大切だと思える人に、出逢った。

わたしたちの間では『見つけた』という表現が正しい。

この年齢になって(恋をしたい気持ちはあっても)誰かを恋愛感情で「好き」になれるなんて思ってなかった。

 

わたしたちは未来を見ることは出来ない。

見て経験して知っているのは過去だけ。

過去を生きてきて、そして今と過去は繋がっているけど過去の経験が全てではないこと。

 

誰かを好きになることはもうないと思っていたのは過去の経験から、人を好きになる自信がなかっただけなのかもしれない。

だけど毎日新しい1日が始まり、自分より少し後ろじゃなく、2〜3歩前を見ることができたら、少しだけ心は未来に向こうとするんじゃないかな。

前を向くきっかけは何だって良いはず。

 

わたしは好きな人を「見つけて」しまったから。

 

もうすぐやってくる苦手な冬空の下を、わたしはどんなことを思って歩くんだろう。

好きな人と一緒なら不安を感じることも少なくなるかもしれないなぁ、なんて考えたりしている。

 

冬が終わりに近づく頃「今年もまた冬が終わっちゃうのね」と寂しさを感じられたら、きっと過去のわたしよりも少しだけ前に進んだと言えるかもしれない。


そしてその寂しさを好きになれるといいな。